骨髄由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療

今回は「骨髄由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療」について紹介させていただきます。

この治療法は、患者本人の骨髄から製造した「骨髄由来(間葉系)幹細胞」を静脈点滴によって投与することにより、脳卒中等の脳血管障害の症状改善を図る治療法です。

培養した幹細胞を用いるため、再生医療等技術としての区分は第二種となります。

(1)骨髄由来幹細胞とは?

骨髄由来幹細胞とは、骨髄に含まれる幹細胞(自己増殖能と多分化能を併せ持つ細胞)です。

人間の成体の色々なところに様々な種類の幹細胞が存在しており、骨髄には血球等の元となる幹細胞である造血幹細胞と、骨や軟骨、神経など様々な種類の組織、細胞へと分化する能力を持つ間葉系幹細胞という2種類の幹細胞が含まれています。

この治療法で用いるのは間葉系幹細胞の方で、脂肪由来幹細胞と類似した性質を持つ細胞です。

骨髄由来間葉系幹細胞は、骨髄から細胞を採取する必要があり患者への負担が大きく、一度に取れる量が少ないという点では脂肪由来間葉系幹細胞に劣りますが、脂肪由来間葉系幹細胞よりも発見が古く、多くの研究実績が蓄積されていることから再生医療の研究、治療にも用いられています。

骨髄由来間葉系幹細胞には前述のとおり様々な種類の細胞に分化する能力があることに加えて、様々な成長因子や抗炎症因子を分泌する能力があることから、骨髄由来間葉系幹細胞の投与により組織の再生や炎症の抑制効果が得られます。

(2)脳血管障害とは?

脳血管障害とは、脳に血液を供給する血管が障害を受けることにより発生する疾患の総称であり、血管が破れることにより出血が起こるもの(出血性脳血管障害、脳出血)と血管が詰まることにより血流が減少するもの(虚血性脳血管障害、脳梗塞)の2種類に分類されます。

脳血管障害のうち、急激に発症するものを脳卒中といい、日本における死因の第3位となっているなど非常に死亡リスクの高い疾患です。

脳血管障害、特に脳梗塞の主な発症原因として高血圧症や高脂血症、糖尿病等による動脈硬化が挙げられ、高齢者の増加や生活習慣の乱れによって脳卒中患者は増加していくことが予想されています。

(3)骨髄由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療

この治療法は、前述のとおり患者本人の骨髄から製造した「骨髄由来(間葉系)幹細胞」を静脈点滴によって投与することにより、脳卒中等の脳血管障害の症状改善を図る治療法です。

骨髄由来幹細胞を静脈点滴により投与することで、投与した幹細胞が損傷した部位に集まり、出血や虚血により損傷した脳神経の再生、修復に機能することにより脳血管障害の症状改善に働くことが期待されます。

この治療法は国内外の複数のグループによって研究結果が発表されており、骨髄由来幹細胞の投与により生存率の増加や病変部の縮小、運動機能の改善等の治療効果が報告されています。


「骨髄由来幹細胞を用いた心疾患の治療」は、2018年7月現在、日本国内では研究として1件、治療として4件の計5件の医療機関で実施されています。

まだ実施している医療機関は少ないですが、当事務所では「骨髄由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療」の提供計画を作成し、受理された実績があります。

この治療法の提供を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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