本稿では、再生医療等提供計画の作成、提出を受任した場合の業務の流れについて紹介いたします。
今回は、業務の受任から書類作成までの流れをご説明いたします。
まず、電話、メールなどによりお問合せをいただきます。
その後、原則として、一度お客様の病院やクリニックに訪問させていただき、提供しようとする再生医療等についてのヒアリングや、業務の流れ、報酬等についてご説明を行います。
この際、相談料や日当などはいただいておりませんが、遠方への出張となる場合は交通費はお客様にご負担いただいております。
ご説明に納得いただき、正式に業務を受任させていただいた場合、着手金として報酬の半額をお支払いいただきます。
なお、業務の特性上、当事務所の責任外の理由により業務の完遂ができない場合があります。たとえば、提供しようとする再生医療等の国内外での実施例が少なく、科学的根拠に乏しい場合などは再生医療等委員会の審査を通過できない可能性があります。このような場合は、いただいた着手金をお返しすることはできません。
書類の作成につきましては、大部分の必要書類はこちらで作成させていただきますが、それに先立ちまして、提供しようとする再生医療等の内容などに関する資料をご作成、ご提供いただきます。
お客様にご作成いただく資料については、雛型を提供いたしますので、その雛形に沿ってご作成いただくことになります。
そして、お客様にご作成いただいた資料を参照しながら、残りの必要書類を作成させていただきます。
再生医療等提供計画の添付書類として、国内外における提供しようとする再生医療等の実施状況や、再生医療等に用いる細胞に関する研究状況について記載した書類が含まれており、学術論文などの文献調査が必要となりますが、当事務所ではこのような文献調査にも対応可能です。
書類の作成に必要な期間として、再生医療等の内容などにもよりますが、一般的には一週間から二週間程度いただいております。
書類作成が完了したら、再生医療等委員会による審査を受けることになります。委員会による審査については次回のコラムで説明させていただきます